− 武具工房 −
 【 武具工房主人 】
「武器について詳しく知りたい・・・とな。
 自分の扱う武器の知識もないようじゃ、
 一流の冒険者にはなれんからな。
 いい心がけじゃぞ、うむ。それじゃあ説明だが、
 武器ってのは古くから色んな種類があるものなのじゃ。
 使う目的や用途によって形状が異なり、
 扱い方も変わってくる。ふむ。
 まずはそのことから勉強するのじゃな。」



◆ 短剣
 主に突き刺すために用いられるが、切り刻むことも可能である。
 石器時代以来用いられる基本的な武器であり、主な用途として
 護身、暗殺に使用される。用途にあわせ非常に多くの形状があり、
 現代では、ナイフと呼ばれるもの。

◆小剣
 戦闘に使われるものよりも、儀礼用(正装時に身に付ける)ものが
 多く見られる。きらびやかな装飾のものが多く、16世紀から
 18世紀頃まで大流行した。

◆剣
 ファンタジー世界の武器の象徴として、最も知られている武器。
 本来、剣とは格式の高い武器であり、特別な意味を与えられた
 ものが多く、中世ヨーロッパにおいてはキリスト教信仰の
 シンボルとされていた。各地の伝説で聖剣、神剣に関する
 ものが多いのも、このような理由からだと思われる。
 重武装の騎士時代においては、補助的な役割が多かったようだ。

◆斧
 ここでは木こりが用いるものではなく、
 戦闘用につくられた斧のことを示す。
 切れ味よりも重さで叩き潰す戦闘スタイルを要し、
 遠心力によって威力を倍増させる。
 ファンタジー世界で、戦士がよく用いるが、
 実世界でよく用いられていたのは10世紀頃のようである。

◆棍棒
 おそらく人類が最初に手にしたであろう武器。
 打撃武器として有名だが、先端を鋭利にし、突き刺す棍棒も存在する。
 王錫などが示すように、権力の象徴として見られていたようである。

◆手投げ武器
 敵の射程外から攻撃するという、最も簡単な発想から
 誕生した武器といえる。発想は単純であるが、
 ブーメランのように力だけでなく技術を必要とするものが多い。
 使用者の腕が顕著にあらわれる武器とも言える。

◆弓
 手投げ武器よりもさらに長距離からの攻撃を可能とした武器。
 射手の力だけでなく、ばねの力を用いる点に
 手投げ武器との違いがある。戦場では牽制や奇襲に用いられる。
 特定の個人を狙うスナイパーも存在し、恐れられていた。

◆棹状武器
 相手の機先を制するために使用される。
 相手と一定の間隔を取りつつ攻撃することが可能な武器で、
 相手の突撃を防ぐためにも用いられる。
 その他、騎兵が突撃を敢行する時の「ランス」なども有名で、
 儀礼用のものは見事な装飾を施されている。

◆その他
 武器には世界中でありとあらゆる形状が存在する。
 それゆえに本来の主流から外れたものも多く、
 2つ以上の武器の要素を組み合わせた特殊な形状の武器も
 存在する。これらはまれに目にするものであり、
 物語のメインで登場することはまずないといえる。
 暗器(隠し武器)などもこれにあたる。