− 麒麟風刺亭 −
 【 店の主人 】
「・・・。冒険者の店の役割はだと・・・。
 そんなことも知らずに冒険者を目指していたのか。
 まぁ、仕方のないことだな。まだ駆け出しなのだから。
 私が説明するから、よく聞いて覚えてくれ。」


◆冒険者について
 冒険者の店を語るには、まず冒険者について知らなくては始まらない。
 この冒険者というのは、解りやすく言えば「何でも屋」となるかな?
 一般的に冒険者っていうと、古代の遺跡や迷宮に隠された財宝を
 捜し当て、一攫千金を目指す人々というところか・・・。
 しかし、それ以外に、依頼者の護衛や怪物退治、荷物の護衛&運搬の
 仕事も存在する。これらの仕事をこなして知名度を上げして、日々の
 糧にして生活をする。つまり、実際は地味な活動も多いといえる。
 古代の遺跡なんてそうそうあるものではないし・・・。

◆冒険者の店について
 さて、冒険者について理解してもらえたかな?
 その冒険者が冒険活動の拠点ともするべき場所が「冒険者の店」に
 なるのだよ。つまり、冒険者が請け負う仕事の仲介や、仕事に関する
 情報の提供、荷物や金銭の預かり、宝物の売買などなど・・・を
 おこない冒険者を補佐する所といえる。なかには、宿屋や酒場を
 兼ねているものもあって、武器屋や道具屋を兼ねているものも
 あるのだが、この王国では仕事の仲介や情報提供がメインとなる。



■imitatorのひとこと
 まず断っておきますが、実際の歴史(すなわち中世のヨーロッパ)
 において冒険者の店はありません。酒場や宿屋、道具屋
 (大航海の時代なら地図屋もそうかな?)とかが冒険者の店に近い
 役割だったんですが、「専属冒険者の店」は歴史で見ないし、
 聞かないですね〜。つまり、「冒険者の店」は中世ファンタジーなどの
 物語の中のみに登場するものだと、言えるんじゃないでしょうか?
 そんなわけで、ここの説明は「中世ファンタジー」の
 冒険者の店について触れてあります。